では、昨夜のW杯の試合の雑感を簡単ですがまとめておきます。
【スウェーデンVS韓国⇒つまりこれがアジアの現在地】
VAR判定によるPKが・・・という声も上がっていますが、終始押していたのはスウェーデンですし、決定機もスウェーデンのほうが多かったので、やはり力の差があったのは事実でしょう。韓国もドリブル突破による見せ場や複数の決定機を作りましたが、結局はそこで詰め切れずに善戦どまりに終わるのが今のアジアの現在地。ずっと変わっていない世界との「わずかだが大きな差」を改めて感じた試合となりました。
これでアジア勢は1勝3敗。今夜登場の日本は意地を見せられるでしょうか。下馬評通りだと難しいのですが・・・。
【ベルギーVSパナマ⇒赤い悪魔、テイクオフ】
アルゼンチン、ドイツ、ブラジルと強国が初戦で苦戦を強いられる中、ベルギーは順当に初戦を突破しました。前半こそパナマの堅守に苦しみ、いらついて相手のペースにはまる場面もありましたが、
EURO2016⇒カテナチオ復活! - otomeguの定点観測所(再開)
後半にメルテンスが先制してからは硬さがとれ、3点を決めて結果としては快勝。順当に初戦を突破しました。
単純に戦力を足し算すれば優勝候補、しかしチームとしては未だ殻を破れていない。それがベルギーの現状でしょう。まずはグループリーグを鬼門のイングランドを含めて危なげなく抜け、しっかり強さを見せることが頂点への鍵のような気がします。
パナマは初出場でしたが最後まで気持ちが切れなかったのは好印象でした。どこかの国もこれくらいのスピリットがほしいところです。
復活を期すサッカーの母国・イングランドと、アフリカ予選を無敗で抜けた曲者・チュニジアの試合は、母国の意地が上回りました。中盤のプレスとマークがきいて、イングランドの長所を消し、試合のペースを握っていたのは(特に後半は)チュニジアだったと思います。しかし、最後はセットプレーからケインが決勝点。近年、低調だったイングランドに勇気を与える勝利となりました。母国の復権なるかはまだまだこれからですが、これが若いチームの飛躍のきっかけになるのでしょうか。