なでしこジャパン まもなくオランダ戦
さて、コパ・アメリカの日本代表は敗退してしまいましたが、女子ワールドカップのなでしこジャパンは、間もなく決勝トーナメント1回戦を迎えます。
ーMATCH DAY!ー
— なでしこジャパン (@jfa_nadeshiko) June 25, 2019
再び #世界のなでしこ へ。
いよいよノックアウトステージです。
皆さん応援よろしくお願いします!
FIFA女子ワールドカップフランス2019
🆚オランダ
📅6/26(水)日本時間4:00KO
📍Roazhon Park
📺フジテレビ系列,NHK BS1,J SPORTSで生中継
✅https://t.co/tKhwZmNVmb #nadeshiko pic.twitter.com/UakcuC63Zn
とりあえず決勝トーナメントまでは勝ち進みましたが、多くの方が感じているとおり、今回のチームは前2回の大会に比べて戦力値が低いものとなっています。昨年のアジア大会やアジア予選を制したときは、もうちょっとましなチームになって本番を迎えるものと思っていたんですが。
ヨーロッパ開催のワールドカップということでヨーロッパ勢が優勢になる、というのは男子も同じことなので仕方がないとして。そして、他国のスキルが上がってなでしこのパスサッカーがもはや優位を保っていないのも仕方がないとして。今回、観ていて歯がゆいのはどうしようもない高倉式スモールサッカー(??)のもたらすいら立ちです。細かいパスをつないで相手を崩そうとする「自分たちのサッカー??」「なでしこらしいサッカー??」に固執している感が否めず、攻守の引き出しがあまりに少ない。若い選手たちの経験値がまだ足りないことや、大会直前に負傷者が続出したというアクシデントを抜きにしても、ここまでの戦いが高倉監督の目指してきたチームの姿とは思えないんですよね。チームの完成度が低いとしたら、これだけの時間を与えられてチームを完成させられなかった指揮官の甘え、ということにもなります。
そもそも、なでしこのアイデンティティ、チームカラーはパスサッカーなどではなく、粘りの守備で食らいついて勝機がくるのを待ち続けることと、勝つためにはいかなる手段も講じて勝つことに徹底してこだわるリアリストの側面であるはずです。いかにスタッツで圧倒されていようと最後にスコアで勝てばいい。この執念こそがなでしこを世界のトップに位置させた原動力であるはずです。守備ブロックを死守し、この泥臭さをオランダ戦で若い選手たちが発揮してくれることを期待しています。とにかく勝てばいいんです。
それでもなお、決勝トーナメントの組み合わせには恵まれました。オランダ戦を制すれば、準々決勝で待っているのはイタリアと中国の勝者です。ベスト4までの道のりは今のチームでも十分登っていけるはずです。今回のチームではさすがに優勝はきついので、ベスト8がノルマ、ベスト4なら大健闘でしょう。まずはオランダ戦の勝利を期待したいと思います。