『本山らのが○○になったら?』短評
立て続けの更新で恐縮ですが、こちらもレビューしておきます。商業作品ではなくラノベ好きVtuber本山らの企画の同人作品のレビューです。
本山らの📖アンソロジー発売中! (@Motoyama_Rano) | Twitter
面白かったです。恐らくこのキツネさんにしかできない好企画であり、同人誌という色眼鏡抜きで楽しめる、十分商業出版に堪えうるクオリティでした。極私的に気に入った短編は「ラノライブ!」と「忘れられた書庫にて、書魔と踊る」。前者はライブに行って彼女のパフォーマンスを見たくなるような臨場感があり、後者はライトノベル・ファンタジーとして異世界の雰囲気を小道具をうまく使いながら引き出している好短編。他にも読みどころのある作品が多く、十分なコスパを持った短編集です。
書き手と読み手がインタラクティブになり、コンテンツ消費のあり方が変化したといわれて久しいですが、文芸においてインタラクティブな消費のあり方が最も早い速度で進行しているジャンルがライトノベル。だからこそこういう面白い企画が出てきます。今やVtuberの活躍はライトノベルを語るうえでなくてはならないものですが、その中で最も影響力を持ち、優れた活動しているのが本山らのです。引き続き彼女の動向には注目していきたいと思います。
で、第3弾の出版はいつですか?