otomeguの定点観測所(再開)

文芸評論・表象文化論・現代思想・クィア文化・社会科・国語表現・科学コミュニケーション・初等数理・スポーツ観戦・お酒・料理【性的に過激な記事あり】

2021ニューイヤー駅伝&箱根駅伝往路そして元旦競歩

 続けての更新になりますが、間もなく箱根駅伝の復路スタート。2021年新春の駅伝界隈をとりあえずまとめておきます。

2020ニューイヤー駅伝&箱根駅伝往路そして元旦競歩 - otomeguの定点観測所(再開) (hateblo.jp)


【ニューイヤー駅伝2021】富士通が予選会からの逆転優勝!見所を振り返り!


激闘を制した富士通!! 新王者誕生の瞬間!!【ニューイヤー駅伝2021/全日本実業団駅伝】

第65回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝) - スポーツナビ (yahoo.co.jp)


往路を制した創価大学!! 往路初優勝!! なるか総合優勝!!【第97回 箱根駅伝】

往路速報 - 第97回箱根駅伝特集 - スポーツナビ (yahoo.co.jp)

 ニューイヤー駅伝は下馬評通りの結果でしたね。昨年は東日本予選敗退の屈辱を味わいましたが、1区・松枝博輝の区間賞から堅実にタスキをつなぎ、4区・中村匠吾でトップに立つとその後は危なげなく独走V。全区間ほぼノーミスで乗り切った快走でした。Ⅴ5を狙った旭化成は最後までレースの主導権を握ることなく、3位どまり。相澤の欠場が響いたといわれていますが、戦力的には相澤抜きでも十分に優勝争いできるメンバーですが、今年のコンディションではさすがに厳しかったですかね。

 例年、元旦にピークを持ってくるチーム・選手が多い中で、今年は昨年の12月に長距離の日本選手権があった影響で、ピークをやや過ぎて精彩を欠いた選手が多かったという印象です。これが健全なあり方であり、非常にいいことです。

 箱根駅伝創価大学が往路優勝。すでに多くのコメントがWEB上にあふれていますが、私もまったく予想していませんでした。1区が1キロ3分33秒という超スローペースで始まり、ペースの上げ下げの激しい目まぐるしい展開。駅伝らしからぬタフなレースとなり、有力チームの持ちタイムのいい選手たちが次々と出遅れていきました。その後もコンディションが良かったのは区間新の出た2区くらいで、向かい風と低い気温が選手を苦しめる厳しいレース。うまくリズムに乗り、ノーミスで走り切った創価大学が番狂わせをやってのけました。

 波乱の箱根駅伝といえば2006年の亜細亜大学が印象に残っていますが、それに匹敵するアップセットが見られるかもしれません。これもまた駅伝の面白さの1つですが。

www.rikujyokyogi.co.jp

number.bunshun.jp

 昨年の高速レースを超える超高速が予想されていた今年の箱根駅伝ですが、がらりと変わって速さではなく強さが求められた往路でしたね。でも、時にはこういう経験も必要なはずです。一定ペースで押していく駅伝の弊害。ペースの上下やタフなコンディションに容易に崩れるもろさが日本の男子長距離の伝統的な弱点ですから、若いランナーたちが厳しい経験をしてタフさを身につけていくのはいいことです。

 最後に昨年同様、こちらのリンクを張って終わりにします。元旦、世界レベルで展開された日本陸上を支える要の種目。もっと注目されるべきです。


女子競歩・岡田、圧倒の速さで五輪メダルへの第一歩(2021年1月1日)

「元旦競歩」東京オリンピックへ 内定選手らが始動 | 陸上 競歩 | NHKニュース