otomeguの定点観測所(再開)

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ドレイクの方程式を素人ながらに再計算してみた

 以前やったことがあるんですが、ナショナルジオグラフィックに面白い記事が出ていたので、ちょっと再計算してみました。科学的な整合性は保証できませんので、ご容赦ください。

ナショナルジオグラフィックの記事】

natgeo.nikkeibp.co.jp

【以前の当ブログの記事】

ドレイクの方程式を素人ながらに計算してみた - otomeguの定点観測所(再開)

ドレイクの方程式を生物学的にシビア(??)に計算してみた - otomeguの定点観測所(再開)

 

では、参りましょう。

【ドレイクの方程式】

N = Ns × fp × ne × fl × fi × fc × L

N 銀河系に存在する高等文明の数

Ns 銀河系に毎年誕生する恒星の数

fp その恒星が惑星系を持つ確率

ne その中で生命が生存可能な環境を持つ惑星の数

fl そこに生命が発生する確率

fi その生命が知的生命体に進化する確率

fc その生命が他の星に対して通信を行える確率

L その高等文明の継続時間

【以前の計算再掲】

Ns⇒我々の天の川銀河の年齢が約100億歳。そして天の川銀河には約1000億個の星があるといわれているので、1000億÷100億で10個の恒星が毎年誕生していることになります。

fp⇒観測結果から0.1になるそうです。

ne⇒これも観測結果から0.001です。

fl⇒生命は宇宙でもありふれた現象ではないかと私は思っているので、思い切って1にします。

fi⇒ここからは現代科学では確実なことがいえないので、かなり大雑把な推測になります。知性は別に生命にとって必要なものではなく、現在の人類がたまたま自分に知性があると錯覚しているにすぎません。人間が知性と認識できるような知性の類のものが発生する確率はかなり低いような気がします。よって、低めに見積もって0.0001とします。

fc⇒ホモ・サピエンス20万年の歴史の中で、間氷期が1万年ほど続いて、ようやくここまで技術文明が発達したことを考えると、技術文明は簡単に発達するものではないという気がします。安直な計算ですが、1万÷20万で0.05としておきます。

L⇒人類をサンプルとしたとき、間氷期が終わって気候変動が起こると現在の文明はあっけなく滅び去る気がします。超技術が開発されて氷期を乗り切る可能性もありますが、技術が暴走して自滅の可能性もあります。今のところ、技術文明が電波利用可能なまでになってからまだわずか100年です。私にできる最大の楽観的な解釈で、1万年としておきます。

 

 さて、これで計算すると、

N = 10 × 0.1 × 0.001 × 1 × 0.0001 × 0.05 × 10000 = 0.00005

 おお、思ったよりはるかに低いですね。20000分の1ということは、銀河が2万個あってやっと我々人類のような技術文明を有する知的生命体が1つ発生するということです。宇宙には銀河が2兆個あるというニュースがありましたから、そこに当てはめると、2兆÷2万で1億。宇宙には人類のような文明を発達させた知的生命体が1億はいるということになります。

 1億という数は非常に多く感じられますが、これはあくまで宇宙全体における数です。我々の銀河系が属するラニアケア超銀河団の中にある銀河が約10万個で、超銀河団の直径が約5億光年です。すると計算上、約5億光年の広がりの中に人類とあと4つしか知的文明が存在しないことになります。

 fiやLを低く見積もりすぎかもしれませんが、この計算通りだとすると、人類は宇宙の中で事実上孤独だということになり、知的文明とのコンタクトなどありえず、SETIなどやるだけ無駄だということになります。なんてこった。

【修正!】

 さて、ここからです。今回、太陽に似た恒星の半数に生命が居住可能な惑星があることが分かったそうです。ということは、

 fp × ne=0.5

 となります。で、再計算すると、

N = 10 × 0.5 × 1 × 0.0001 × 0.05 × 10000 = 0.25

 となりました。つまり、銀河が4つあれば、我々人間のような知的文明が1つは存在するということですね。だから、我々は宇宙の中では孤独ではないということになります。しかし、それでも文明間の距離は離れすぎていますので、人類は宇宙の中で事実上孤独だということになり、知的文明とのコンタクトなどありえず、SETIなどやるだけ無駄だということになります。うーむ。

 引き続き、我々が宇宙の中で孤独ではないと切に祈ります・・・。