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「ティアムーン帝国物語 THE STAGEⅡ ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~」感想

 もう昨日になりますが、舞台『ティアムーン帝国物語 THE STAGEⅡ ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』を観てきたので、感想をあげます。

 

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ティアムーン帝国物語THE STAGEⅡ (@TearmoonStage) | Twitter

舞台『ティアムーン帝国物語 THE STAGEⅡ』

『ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』特設サイト (tobooks.jp)

ティアムーン帝国物語 〜断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜 - Wikipedia

ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~ (syosetu.com)

2020極私的回顧その8 ライトノベル(単行本・ノベルズ・ノベライズ・リプレイなど) - otomeguの定点観測所(再開) (hateblo.jp)

 私は舞台をコンスタントに観るわけではないので、あくまで小説の読者としてのサイドからの評価になりますが、面白かったです。舞台化は成功と評価していいと思います。

 2020年度の極私的回顧でライトノベル(単行本)の第3位に入れた作品です。評価自体はリンク先のレビューを書いた時と変わっていません。なろう系を代表するシリーズの一角であり、テンプレとお約束とご都合主義で塗り固めたライトノベル・ファンタジー(誉めてますからね!)。肩の力を抜いて読めるスカッとした軽小説である原作世界が、やはりリラックスして観ることのできる舞台へときちんと移管されていました。

 極私的には主人公・ミーア役の平松加奈子とラフィーナ役の歌倉千登星はドハマりでした。原作のミーアとラフィーナがそのまま3次元に飛び出してきたようで、逆に小説世界に埋め込んでしまっても齟齬が生じないような印象です。

 せりふ回しや演出の端々に原作への配慮やリスペクトが見て取れる丁寧なつくり。ミーアベルが男の子になっていたり、舞台のオリジナルキャラが出ていたりと、改変されている箇所も少なくありませんが、改変の必然性は舞台で説明され消化されていたので、特に違和感はありませんでした。原作者もブログで絶賛していましたが、この出来なら納得するでしょう。

舞台ティアムーン帝国物語ステージⅡに行ってきました!|餅月望の活動報告 (syosetu.com)

 恐らくこの熱量のまま、終演まで突っ走っていくのでしょう。今回は残念ながら、私は仕事の都合でもう観に行くことはできませんが、原作のストックはまだまだあるので、舞台第3弾にも期待が持てそうです。